室内自転車乗りのライドログ

室内でZwiftばかりしているインドアライダーのメモ。実走は春と秋だけ、年に数回。

Miche(ミケ)の10速スプロケットを11速用シマノフリーで使うメモ

ものすごく需要のなさそうな情報だけどメモ 

Micheとは

イタリアの自転車パーツメーカー。ホームページはこちら。ロードのみならずグラベルMTBなど自転車全般のフレームと駆動系周りのパーツを中心に幅広く取り扱う老舗。しかしスプロケ以外が自分の検索範囲にヒットしてきたことはほとんどない。イタリアではメジャーな存在なのだろうか

今回買ったもの

Miche Primato 10速スプロケット 12-25T シマノ

Micheの10s Primatoスプロケ

なんでMicheのスプロケを買ったのか

我が家ではZwift用のスマートローラー1台を嫁さんと共用していたので、嫁さんの脚力に合わせて10速の12-30Tをセットしていた。自分の脚力からするともっとローが小さいクロスレシオにしたかったのだが。しかしこの度めでたく追加のスマロラを導入して2台完全分離体制になったので、12-25Tに変更することにした。トップは11Tでもいいんだけど、使わないし。

ということで程度の良さそうな中古でも、と探したところ引っかかったのがMicheの12-25T未使用新品1,800円。グレードはPrimatoという下から2番目のやつ。Tiagra相当か?無難に行くならシマノ一択なのだが、安いし面白そうだからこれでいいかと思って購入。まあ使えないということはないだろう

購入してみて

艶消しマット仕上げで質感は悪くない。スペーサーが明るい赤でイタリア感が出ており、装着時には見た目のアクセントになって中々よろしい。買ってから気づいたが、Micheは全てのコグが1枚ずつ分離している。シマノだとローエンドの何枚かは繋がっていて分離不可能なのだが。従って好みに合わせてどのようなギア比構成も組めるらしく、そういう需要はあるらしい

11sシマノフリーに組み付け

多少の試行錯誤の後に無事組み付けることができた。ポイントは

  • ローエンド用25Tと隣の23Tの間に赤いプラのスペーサーが入った状態で販売されていたが、これは不要だった。25Tのコグ自体の中央部分が盛り上がっていてスペーサー分の厚みが出る作りになっている。最初はそのまま赤いスペーサーありで組付けたが、あからさまに25Tと23T間が広く空きすぎていてロックリングも閉められないのですぐ気付いた。メーカーからの情報が見つからないので100%これでいいのか微妙だが、動いているので良しとする。Zwift専用機は事故の心配がなく、万が一セッティングが不適切でもパーツが壊れるだけ。なのでこのあたりが適当で良く気楽である
  • フリーボディとスプロケの間には1.85mmスペーサー1枚を挟んだらちょうど良さそうだったので、これで行くことにした。1mmを1枚でもなんとかなりそうではあったが、ロックリングがギリギリで不穏な感じだったので止めた。メーカーのサイトに行ってもマニュアルが見つからんので困る
あとは普通にリアディレイラーのインデックスとワイヤーの張りを調整して終わり。

使ってみる

ほぼ普通に使えている。リアディレイラーは10sのRD-5600。マイナーなトラブルがいくつか。
  • インナーハイ(フロント36T×リア12T)の状態でペダルを逆回転させるとチェーンがリアの13Tに乗り上げてしまうことがある。これはまだ解決できていないが、ものすごく致命的ではないので一旦放置
  • シフト時のフィールは滑らかとは言えない。ワンテンポ遅れてよっこらしょなところがあるし、シフトアップなのにチェーンがガッチャーンと派手な打撃音を出しながら変速したりする。しかしフルシマノ構成と比べてはいけないのだろう → 構わず使ってたらいつの間にかなんとなく収まってた。この「アタリがついてくる」ところに根拠のないイタリアっぽさを感じる

まとめ

シマノ以上ではないですが使えます。少しでも安く済ませたい人、普通に組んで普通に動いてもなんだかつまらないと感じてしまう人や、シマノでは作れないスプロケパターンを使いたい貴方はチャレンジしてみては。