並脚ライダーがカーボンディープホイールを使ったら平地巡行速度は上がるのか?ド平坦ロングライドで試してきました。使うのは、買ったばかりの中華のElitewheelsのFlow S50という50mmハイトのカーボンホイール。詳細と導入については前回の記事をどうぞ。
今回のコース
池袋から都心を横断して江戸川から利根川とCRをつないで北上し、群馬県目前で折り返して上里インターから関越沿いに南下しつつ熊谷から荒川CRで戻ってくるド平坦コース、約250km。9か月前に走ったルートと基本は一緒で、折り返しポイントをもうちょっと奥にとって距離を30kmほど長く稼ぐかたち。平坦ロングでホイールの違いが出るのか検証しつつ、ついでに一日のライドの自己最長記録を伸ばそうという目論見
まずは結果から
ローハイトホイール(キシリウムエリート)で走った前回ライドのネット平均速度22.6km/hに対して、今回は25.0km/h。2.4km/h速いという結果になった。
左が前回、右が今回。今回は30kmほど距離が長く、途中に150m程度の控えめな山を挟んでいて、終盤の荒川が多少(3~4m/s)の向かい風、と若干ながら不利な条件。一方で前回は利根川CR工事区間の洗礼を浴びて結構コースミスしているので、トータルでの条件は、前回も今回もざっくり同じくらいと考えていいだろう
どう解釈するか?
- この距離でネット平均が2.4km/h違うというのは、かなり大きな差と言っていい。200km超のロングライドで時速が2km違えば1時間早く帰ってこられるし、休憩時間を増やしたり観光に充てる時間を確保することもできるわけなので、この違いは大きい。実際、今回は走行距離が30km長いにも関わらずグロスライド時間の差は30分だった
- つまるところ、今回一度の結果だけで言うと、7万円ちょい払ったらロングライドでネット平均速度が2km/h以上上がりましたという話。なかなかのコスパである
- ただし、これが「ディープリムの空力性能がすごい」という話なのかどうかはあんまり良く分からない。もしかするとリム幅拡大(による空気圧0.4bar下げ)のおかげで乗り心地が良くなり、若干荒れ気味のアスファルトでの巡航速度が上がったのかもしれないし、その両方の合算なのかもしれない。まあ実際に速くなっているのだからどっちでもいいのだけど。
新ホイールの感触
特に何か強く主張してはこないのだが、気が付くと速く走れているという感じ。これはこれで悪くない
- 乗り心地がかなり良くなった点は満足。しかしこれは多分リム幅が広がってタイヤの空気圧を下げられたせい。ホイール自体が硬いとか柔らかいとかは、やっぱりよくわからない。スプリントしないし。ただ、フニャついてるという感触はないし、シュータッチすることもない
- 付属の謎のブレーキシューには慣れた。ちゃんと止まる
- 大き目のラチェット音にも慣れた。土手のCRでは歩行者に存在を知らせられるので好都合。早朝の寝静まった住宅街ではちょっと気になる音量ではあるが...
- セラミックベアリングの効果は全く体感できないが、転がりに不満はない
- 風速は帰路の荒川で(Windy.comによれば)最大で4m/s程度だったが、この程度だと横風に煽られるということはなかった
- 総じて、特に存在感を主張しないが全体的にスピードを上げてくれている。無口な仕事人タイプとでもいうべきか。まあ、今のところ満足です。カッコイイしねw
まとめ
平均速度が30km/hにも全く届かない並脚ライダーであっても、そして安価なマイナーブランドのものであっても、ディープリムホイール(ワイドリムホイール?)を使ったら平坦の巡航速度を多少は上げられるという結果になった。これなら朝早く出れば日没前に300km完走できそうな気がする。強い横風の中でどの程度走れるのか、耐久力はどうか、はまだ分からないが、今のところは良い買い物だったと思う。より高価で軽い、あるいは低価格で重い他のディープリムのモデルと比較して、このFlow S50がどうなのか?というのは全然分からないが、まあ少なくとも平地なら十分なんではないでしょうか。ヒルクライムが多い人、レースに出る人はDriveかEdgeをご検討ください。
あと、Zwiftだけしかやってなくても実走250kmを元気に完走できちゃうもんですね。やっぱりZwiftすばらしい。