室内自転車乗りのライドログ

室内でZwiftばかりしているインドアライダーのメモ。実走は春と秋だけ、年に数回。

Zwiftでの通信落車を防ぐためのメモ

Zwiftプレイ中に通信が切れると、グループライドしてたら置いていかれるし、レース中なら試合終了だし、タイムアタック中だと失敗確定という、何としても抑え込まねばならない系のイベント。我が家では試行錯誤の末にZwiftでの接続切れをほぼ撲滅することに成功したので、そのメモを。 

Zwiftでの通信断とは

以下に分類できる

  1. Zwiftサーバとクライアントの間のインターネットを経由した通信。ゲーム開始前だとログインできなくなる。ライド中に発生すると周囲のライダーが全員いなくなってソロライド状態になることが多い
    • 自宅のルーターから先、つまりインターネット側でトラブルが起きた場合は利用者である我々の側でできることはほとんどない。ForumやSNSなどで情報を収集しつつ、おとなしく復旧を待つしかない。結構レアなので、自分のライド時間にブチ当たったら運が悪いと思って諦めよう
    • 自宅内でのネット接続。特にZwift母艦のパソコンやタブレットとルーター間の通信。近頃は無線接続が大多数であろう

  2. Zwift母艦とセンサー類の近距離通信。スマートトレーナーや心拍計など。通信方式はANT+またはBluetooth。発生するとそのセンサーの数字だけが消えたり止まったりするので分かりやすい。例えばスマトレが切れたらパワーがゼロになる

どこにどう対策するべきか

スマトレや心拍計の接続安定化

ANT+またはBluetooth通信をどうやって安定化するかという話。

  • 自宅のWifiを5GHz帯に集約する。2.4GHzは利用をやめてオフにする。2.4GHz帯は常時混雑していて接続不安定化の要因になるし、さらに利用周波数帯がBluetoothやANT+とカブっていて、Zwiftで重要なセンサーデバイスとの通信にも干渉する可能性が高い。特に住宅密集地域や集合住宅だとご近所からも電波がバンバン入ってくるので制御できない
  • 特にANT+を使っている場合は、ANT+にモロカブリするWifiチャネル10の利用を避けること。でもお隣さんがチャネル10だったりすると詰みだけど
  • ANT+/Bluetoothドングルは、シールド付きのUSBリピーターケーブルを経由してスマートローラーのすぐそばまで持ってくる。当方で使ったのはこれ。激安ケーブルは避ける。できれば部屋の中で長いケーブルを這い回らせたくはないので、PC直刺しでなんとかならないか試行錯誤したものの安定まで至らず、諦めて延長ケーブルを導入したら効果覿面だった
  • ドングルの機種によっては安定性が低いことがある。ローラーに近づけても接続が安定しない場合は別のメーカーのものを試してみる
  • PC/タブレット/スマホとスマートローラーとの直線上に障害物を置かない。特に金属類はNG。扇風機も射線上から外す
  • Wifiが切れる原因になるので、Zwiftプレイ中に近くで電子レンジを使わない
  • 無線接続タイプの周辺機器を使わない。例えば一昔前のキーボードやマウスなど。これらは2.4GHz帯の電波を使う上に周辺機器との干渉を避ける動作をしないので、センサー類の瞬断につながる。Bluetooth接続タイプなら大丈夫

ANT+とBluetoothはどっちがいいの?

  • 基本的にはBluetoothを選ぶのが良い。BluetoothはANT+に比べると柔軟で環境側の問題に強く、再接続などのエラー制御方法も洗練されている。Zwift公式さんもBluetoothを推奨している。ただし環境次第なので、十分安定しているならANT+でも構わない

Zwiftサーバとの通信安定化

つまりインターネット接続の話。

  • Zwiftプレイ中に発生する通信データ量は少ないので、太い帯域は不要。100Mbpsの回線で十分である。何ならスマホのテザリングでもいけなくはないが、遅延や速度が短い時間に変動するとプレイに影響する可能性があるので、できれば光回線のような有線接続方式が望ましい
  • 普段から動画再生やオンライン会議が普通にできていれば問題はない

上記以外には「センサーデバイス自体の不調/故障」例えばスマトレ本体が不調という可能性があるが、これは切り分けが難しい。2台以上あれば比較してチェックするとか、ANT+とBluetoothの両方を用意しておいてどちらでも同じように調子が悪いかどうかを見るなどの方法があるが、おそらく発生率は低い。当方では6年間使っているがトレーナー側に起因して通信が不安定になったことはない。ケイデンスセンサーがバグって60000万回転/分とかを叩き出したことがあったが、これはボタン電池の消耗が原因だった。

ということで